睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは何か

夜間睡眠中に呼吸が止まってしまう病気が睡眠時無呼吸症候群です。
これがいま大変大きな問題となっています。
その理由はたくさんの方がこの病気にかかっているにもかかわらず検査や治療を受けているのはごく一部の方だけだからです。
特に日本人では太っている方だけでなく、やせている方にも若い人でも起こりやすいのです。

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こんな症状はありませんか?


あなたは夜中にいびきをかいたり、トイレに何回も起きたりしていませんか?

日中眠くなったり、朝おきてもぼーっととしたり、頭が痛かったり、疲れやすかったり、やる気が出なかったりしていませんか?

いつもぐっすり眠った感じがしなかったりしていませんか?

朝起きたときの血圧が高かったり、病院でたくさんの血圧の薬を処方されているにもかかわらず血圧がなかなか下がらなかったりしていませんか?

動悸がしやすかったり息苦しい感じが常にあったりしていませんか?

夜中に急に頭が痛くなったり、鼻血が出たりしませんか?

これらの症状があれば睡眠時無呼吸の可能性があります。

ほおっておくと大変です!

睡眠時無呼吸は高血圧とくに早朝に高血圧や脳梗塞、心筋梗塞、心房細動の原因となります。
夜間の血圧上昇や交感神経活動が亢進してしまうために起こります。
夜間突然死をきたすこともあります。
糖尿病があると起こりやすく逆に睡眠時無呼吸によって糖尿病が悪くなります。
心不全になると出現しやすくなります。
うつ病やLOH症候群(男性更年期)の原因になったり結果となったりします。

検査はどうするの?

自宅で簡単に夜間の睡眠状態を調べられる器具を貸出します。
無呼吸の存在が確認できれば精密検査のために病院の検査室に1泊してもらって終夜睡眠ポリグラフィー検査を行います。
この際は夕食を食べてから来院していただき翌朝6時には検査終了ですので通常の仕事をすることが可能です。
数日間入院して検査や治療したりすることもできます。

睡眠時無呼吸症候群とは何か

睡眠時無呼吸の重症度や患者さんの状況によって、どのような治療を選択するか相談します。
確実な方法はシーパップ(CPAP)療法といって呼吸が止まらないようにする機械を貸出します。
夜間マスクを装着するだけで症状は著しく改善します。
血圧の薬がいらなくなったり、うつ病が改善したりします。
この治療を始めてから人生観が変わったりする方もいらっしゃいます。
軽症の方には歯科装具や睡眠時に無呼吸になりにくい体位を指導したりしています。



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